アイドルという名の虚像

推しは多けりゃ多いほどいい (誰でもいいわけではない)

頑張るアイドルに思うこと

ジャニーズを応援していると、あー自担がこんな頑張ってるから自分も頑張らねば!という気持ちになることが少なくありません。それ自体はとってもいいことだけど、頑張る自担を崇拝するあまり、思考回路がヤバくなってる人もいます。

 

例えば、光一くんは雑誌やラジオで無理して頑張れ!と言うし(もちろん自分もやった上でですが)、健くんは去年骨折しても舞台に立ち続けたし、挙げだしたらキリがないぐらい我々が応援しているジャニーズは頑張ってるんですよ。怪我しても熱が出ても舞台の幕は上がるし、ファンも待っている。その状況を考えると彼らからすれば頑張るのは当たり前なのかもしれない。それに関してはプロである彼らが判断したことだし文句を言うつもりはありません。

 

ただ、それをファンが美談として拡散してエピソードだけを一人歩きさせるのは危ないと思うことがあります。ジャニーズに限らず、他のタレントさんでも、スポーツ選手でも同じ。受け取る側が、リスクは無視して頑張りのみを手放しに称賛し、他のタレントや選手にもそれを求める時が一番怖いです。苦労や逆境を美談にしすぎるのは問題だと思います。もちろん苦労したことない人なんていないし、努力で逆境を乗り越えるのは素晴らしいけど、無理することは必ずしもプロ意識であるとは言えないはずです。

 

例えば、KinKiの剛くんは膝が悪いんですよね。それもあって、光一くんのような踊り方でコンサートを行うのは厳しい。その中でも演出と自分の膝の調子と上手く折り合いをつけてやっているのに、光一くんは怪我した時でも舞台をやり遂げていたのに甘えだ!とネットで叫ぶ人がいるわけです。こんな人と組んでいたら光一くんが可哀想!早く解散しろ!とか。まあ、単にアンチしたいのが根底にあるんでしょうけど、その思想って怖いですよね。Aくんが出来たんだからBもできるはずでしょ、という考え方。AくんとBくんは別の人間だから、得意なことも違えば、心身の状況も違うんです。何度でも言うけれど、無理することは必ずしも素晴らしくないです。頑張ることと無理することは違うから。

 

光一くんも健くんも、無理したせいでその後怪我が治らなかった、なんてことは起きなかったから良かったけれど、もし無理して頑張ったことで悪化していたら?光一くんと健くんに限らず、熱があるのに、怪我をしているのに無理をして、取り返しのつかないことが起こったらどうなってしまうんでしょう。もし、体調不良で出演や公演を取りやめたら、その日に観る予定だった人はガッカリするでしょうし、文句を言う人もいるかもしれない。でも、その人たちのために頑張ったことでその後出来なくなるリスクもある。

 

そして、それを受け取る側の私達も考えなければいけないのでは、と思います。他の人に押し付けるのももちろん迷惑ですが、対自分でも気をつけないと。冒頭で述べたように、〇〇がこんなに頑張ってるんだから自分だって頑張ろう!と思うのはとても良いことだけど、行き過ぎると怖いです。頑張るのは大切だけど、過度の頑張りは時に身を滅ぼすと思っているので。

 

アイドルしろ、タレントにしろ、スポーツ選手にしろ頑張る姿はやっぱり美しいし、観客の励みにもなる。でも、受け手によっては間違った影響を及ぼしかねないのも事実。時には勇気ある辞退も必要な気がします。そして、それを甘えだとか、ガッカリした、なんて言わずに受け止められるファンでいたいです。

 

 

今、私の応援している堂本剛くんは突発性難聴の治療のため入院中です。どの程度の症状なのか、どの程度で治るのか現時点ではわからないけれど、とにかく焦らず、ゆっくり治して欲しいと思っています。デビュー20周年記念で、いろんなことが同時進行で動いていて、たくさんの人やお金が動いているから、今後の予定をいきなり全て取りやめにするなんて出来ないのも分かります。分かるけど、やっぱり体を一番大事にして欲しいですね。光一くんも、体にはくれぐれも気をつけて欲しいです。最近2人とも痩せてる気がする…初めのうちはシュッとしてて素晴らしい!とか思えたけど、ちゃんと食べてちゃんと寝て下さい!!と思うようになりました。健康第一。これに尽きる。